共同利用について

 東北大学先端量子ビーム科学研究センター 電子光理学研究部門(旧:電子光理学研究センター)では共同利用拠点活動として,全国の利用者に対して電子加速器を中心とした研究設備を提供し,利用支援体制を整備しています。先端量子ビーム科学研究センター三神峯事業所に設置された電子ライナックおよびBSTリングでは電子を数十MeVから1.35 GeVまで加速することができ,電子およびそこから発生する光子は物理実験や検出器テストなどに利用されています。また、光核反応を用いて放射性同位元素(RI)を製造することができ,全国の利用者に対してRI供給も行っています。当事業所内にも非密封RIを利用する実験室が設置されており,化学,物理,生物,光学など様々な分野で利用されています。これらの設備を利用したい場合は,共同利用申し込みを行ってください。(課題申請から実験終了までの流れをまとめました。参考にしてください。)

  共同利用のためのフローチャート (課題申請から実験終了までの流れをまとめました。参考にしてください。)

*注 フローチャートは電子光理学研究センターの時のもののため名称が現在と異なります。(今後更新予定)

 

 東北大学先端量子ビーム科学研究センター電子光理学研究拠点における共同利用・共同研究の一環として、実験課題募集に合わせて研究会開催企画を公募しています。応募いただいた研究会計画の採択・不採択については、課題採択委員会にて学問的な意義、開催時期などを考慮し決定されます。


 

 

共同利用申し込み

 東北大学先端量子ビーム科学研究センター電子光理学研究拠点(三神峯事業所)の電子ライナックおよびBSTリングの共同利用は年2回(例年6月と12月)募集されます。課題申請者は、課題説明会で申請内容の説明をしていただきます。その後応募された課題は、課題採択委員会で審査され、実施の可否およびシフト数が決定されます。また緊急性の高いテスト実験課題に限り随時申込を受けつけています。ただし随時申込の実験課題はマシンタイムスケジュールの調整などが行われず、課題採択されたとしても希望通り実施できるとは限りません。
             

       


 実験課題の申し込みは現在、電子メールによる申請となっています。上記のPDF申込書に必要事項を記入し、電子メール添付にて共同利用申請用アドレスへお送りください。
 

  • 電子メールのタイトルは「〇〇〇年度前期(または後期)共同利用実験課題申込」としてください。
  • 本文には、「申請者名」と「実験課題タイトル」を記入してください。
  • 申請書は必ず最新の物をダウンロードして使用してください。
  • 申請書内の所内世話人の欄は既に決まっていればご記入ください。空欄の場合はセンター側が専門性を考えて採択後に割り当てます。

 

 

申請後、数日中に返信がない場合や、何かお困りの点があればユーザーオフィスまでご連絡ください。
ユーザーオフィス:usersoffice@lns.tohoku.ac.jp
 

共同利用採択後の手続き

 加速器を利用する実験課題が採択された場合、採択シフト数と注意事項が書かれた採択通知が送られます。その後、電子光理学研究拠点 共同利用係から共同利用日程希望調査メールが送付されますので 速やかに希望日程をご連絡ください。 共同利用日程が決まりましたら当ホームページ上でビームタイムスケジュールを公開します。加速器を利用しない実験課題については,所内世話人にご相談ください。

 

  全ての書類はユーザーオフィス:usersoffice@lns.tohoku.ac.jpにご提出ください。
  実験に関することは所内世話人にご相談ください。
                   

1. 当該年度に管理区域で作業する前に提出する様式(実験日程決定後~2週間前まで)

・放射線業務従事者登録申請書(放射線管理室へ) 

※従事者登録は年度内のみ有効です。毎年申請書をご提出ください。また、当事業所の従事者になるためには放射線安全講習の受講が必要となります。
※実験日程が決まりましたらできるだけ早くご提出ください。過去5年以内に当事業所で従事者登録をされた方は書類提出後にWeb講習の案内を送ります。
※管理区域立入前の放射線安全講習は実地教育が含まれるため,施設利用届で受講申し込みをしてください。

 

 非密封RIを使う方のみ提出

 



※実験番号は本書類をメールで提出後に研究代表者および連絡責任者宛にメールでお知らせいたします。
※実験番号は当該年度間で有効です。
 

2. 実験前に提出する様式(~1週間前までにメールで送付)

施設利用届および終了報告書 (Word)参加者リスト(csv file)  (2024.4 更新)
仮眠室使用申込書(使用する場合のみ作成)(Word) (2024.4 更新)

※初めて当事業所で従事者になる方がいる場合は,施設利用届で放射線安全講習を申し込んでください。放射線安全講習を終了するまでは管理区域内での作業を行うことはできません。
※実験機材等を送付する場合はあらかじめ所内世話人に相談してください

 

 

 加速器を使う方のみ提出

 

・使用する加速器の運転申込書:

 

※加速器運転日がある前週の金曜日までにユーザーオフィスまでメールでお送りください。
※運転が複数日に渡る場合はその分必要です。
※加速器利用責任者は当事業所で実際に実験を行う放射線作業従事者の中から選出してください。
※ビームモードについて
  ビームラインI(70MeV電子線型加速器)を用いる実験のうち
  大強度の電子ビームを照射してRI実験を行うものをIA(通常のRI実験の利用等)
  電子散乱用のビーム調整を行うものをIB(通常マシンスタディのみに使用)
  電子散乱用 ビームラインにビームを導くものをIC(電子散乱実験での利用等)
  とする。

                  

 非密封RIを使う方のみ提出

 

放射性同位元素の製造・譲受・購入に関する計画書(Word) (更新作業中)
非密封放射性同位元素等に関する記録 (Excel) (更新作業中)
放射性同位元素等の譲渡申請書(Word) (更新作業中)
放射性同位元素等の購入・譲受申請書(Word) (更新作業中)

※譲渡書類の数量は"放射性同位元素に関する記録"で計算して数量を一致させてください。
※"放射性同位元素に関する記録"の提出は実験後ですが,参考のため,この時点で作成してください。
※不明な点は担当者までご連絡よろしくお願いいたします。
 

3. 実験後に提出する様式(~実験最終日)

・施設利用届および終了報告書(終了時確認欄を確認後、署名して提出)

※実験機材等を送付する場合はあらかじめ所内世話人にご相談ください。
※仮眠室の利用した場合はシーツ等を所定の場所に返却し鍵を返却してください。

 

 非密封RIを使う方のみ提出

 

・放射性同位元素の製造に関する報告書(計画書に付随しています)
・非密封放射性同位元素等に関する記録(記録を完成させてください)
放射性同位元素等の廃棄に関する記録(実験後,廃棄する場合のみ作成)(Excel) (更新作業中)

※廃棄数量は放射性同位元素等に関する記録と一致させてください。

 

4. 所属機関に戻った後に様式(~実施後速やかに)

 非密封RIを使う方のみ提出

             

・放射性同位元素等受領書(申請書に付随しています)
 

成果の公開・謝辞について

成果の公開について

 共同利用枠で採択された課題の実験結果 (あるいは経過) は、電子光理学研究センターアニュアルレポート ELPH Annual Report (ウェブ公開)での公開をお願いしています。原稿の提出にご協力ください。
  また,拠点活動の評価のため、採択された課題の成果の国際会議における口頭発表、国際会議プロシーディングス、および学位論文のリストを収集・公開しています。該当する論文がありましたら、その件数と論文名, 著者名, 雑誌名, 号, 発行年, 頁を、学位論文の場合には指導教官名もあわせてお知らせください。

 

謝辞記載のお願い

東北大学電子光理学研究センターを利用した研究成果を論文や学会等で発表する際には謝辞に「東北大学電子光理学研究センター」"Research Center for Election Photon Science, Tohoku University.”の記載をお願いいたします。短寿命RI供給プラットフォームを利用した場合についてもご記載願います。

記載例 (研究分野により記載方法は異なるかと思います。以下の例をご参照の上、適宜ご変更の上ご記述お願いいたします)
 

  • 「本成果(の一部)は,東北大学電子光理学研究センターの施設を利用して得られたものです」
  • 「本研究成果は東北大学電子光理学研究センターの加速器共同利用制度を利用して得られたものです(課題番号:XXXX)」
  • 「XX (RI名称) は東北大学電子光理学研究センターおよびJSPS科研費16H06278の助成を受けた短寿命RI供給プラットフォームによって供給されました。」
  • "(Part of)this study was performed using facilities of Research Center for Election Photon Science, Tohoku University.”
  • "This work was supported by the Research Program in Research Center for Election Photon Science, Tohoku University (Proposal No. ****)”
  • "We thank Research Center for Election Photon Science, Tohoku University for the allocation of beamtime (Proposal No. ****). “
  • "This work was supported by the Research Program in Research Center for Election Photon Science, Tohoku University (Proposal No. ****)”
  • "The “XX (name of Radioisotope)" was supplied by Research Center for Election Photon Science, Tohoku University and Supply Platform of Short-lived Radioisotopes, supported by JSPS Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas, Grant Number 16H06278.”
  • "This work was approved by the Program Advisory Committee of Research Center for Election Photon Science, Tohoku University. (Proposal No. ****)"

 

マシンタイム・採択課題

マシンタイムスケジュール

残りシフト数

採択課題一覧

年度 採択課題 共同利用稼動時間
2024(令和6)  年度 採択課題一覧  
2023(令和5)  年度 採択課題一覧  
2022(令和4)  年度 採択課題一覧  
2021(令和3)  年度 採択課題一覧  
2020(令和2)  年度 採択課題一覧  
2019(平成31)年度 採択課題一覧  
2018(平成30)年度 採択課題一覧  
2017(平成29)年度 採択課題一覧  
2016(平成28)年度 採択課題一覧  
2015(平成27)年度 採択課題一覧  
2014(平成26)年度 採択課題一覧  
2013(平成25)年度 採択課題一覧 2013年12月より共同利用再開
2012(平成24)年度   東日本大震災により共同利用休止
2011(平成23)年度 採択課題一覧 東日本大震災により共同利用休止
2010(平成22)年度 採択課題一覧  
2009(平成21)年度 採択課題一覧  
2008(平成20)年度 採択課題一覧  
2007(平成19)年度 採択課題一覧  
2006(平成18)年度 採択課題一覧  
2005(平成17)年度 採択課題一覧  
2004(平成16)年度 採択課題一覧  

 

施設・ビームライン概要(加速器・ビーム特性)

ビームライン概要

先端量子ビーム科学研究センター三神峯事業所では以下の3つのビームラインでビームを提供しています。 (2024年現在)

ビームライン I
(RI実験)
ビームライン II
(原子核実験)
ビームライン III
(原子核実験)
70 MeV電子線形加速器

第1実験室にて照射
100 MeV電子線形加速器

1.3 GeV電子シンクロトロン

第2実験室にて照射
100 MeV電子線形加速器

1.3 GeV電子シンクロトロン

GeVガンマ照射室にて照射
ビームラインI(RI実験) ビームラインII(原子核実験) ビームラインIII(原子核実験)

加速器・ビーム性能

加速器・ビーム性能 の詳細はこちらのページをご覧ください。

放射線安全管理

放射線管理室では、放射線業務従事者の管理登録、教育訓練(再教育)の開催、放射線検出器の貸し出し、など放射線業務に関する各種業務を行っています。
 

放射線業務従事者の登録

外部の方が先端量子ビーム科学研究センター三神峯事業所で実験をする場合、所属組織で放射線業務従事者として登録されていることが必要です。その上で、以下にある「放射線業務従事者登録申請書」を、来所の2週間前までに提出してください。従事者登録は年度内有効です。また、従事者は放射線安全講習の受講が必要となります。

放射線業務従事者登録申請書(Word形式) (2024/4/17 更新)

 ※ 申請書は両面印刷してください。

 ※ 放射線作業予定期間は特に支障がなければ年度内いっぱい(~3月31日)と記入してください。

 ※ 教育訓練の「初めて管理区域に立ち入る前」は、現在の所属組織で初めて従事者登録した際の教育訓練のこと。
   施行規則第二十一条の二第2項の省略規定を適用した場合は「省略」と書いてその理由を書いてください。

 ※ 教育訓練の「所属組織における最新の教育訓練」が再教育の場合、時間数については記録がなければ空欄で良い。

 

 

放射線安全教育

先端量子ビーム科学研究センター三神峯事業所での放射線業務従事者への安全講習について、毎年新人教育・再教育を開催するほか、適宜対応致します。

 

先端量子ビーム科学研究センター三神峯事業所で実験に使用できる核種

  核種一覧(更新作業中)

 

放射線業務従事者証明書の発行

先端量子ビーム科学研究センター三神峯事業所で放射線業務従事者に登録されている方(OB・OGを含む)が、他事業所で放射線業務に従事するために必要な証明書を発行します。従事先の所定の書式に記入のうえ、先端量子ビーム科学研究センター三神峯事業所の放射線管理室に依頼をしてください。

 

管理室メンバー

菊永英寿(放射線取扱主任者)
武藤俊哉(放射線取扱主任者)
南部健一(放射線取扱主任者)
時安敦史(放射線取扱主任者)
柏木茂
宮部学
日出富士雄

本多佑記

横北卓也

菅原由美

 

連絡先

放射線管理室(先端量子ビーム科学研究センター三神峯事業所管理棟1階)
〒982-0826 仙台市太白区三神峯1-2-1
電話 : 022-743-3411
メール: kanri @ lns.tohoku.ac.jp   (@ 前後の空白は削除してください)

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